ユーロドルは前日の下げを取り戻す動き 6月の利下げ後に注目=NY為替
きょうの為替市場はドル売りが強まる中、ユーロドルは前日の下げを取り戻す動きが出ており、1.08ドル台を回復している。きょうの上げで200日線や100日線を維持しており、4月中旬以降のリバウンド相場の流れにかろうじて踏み留まってる。
来週はECB理事会が開催され、0.25%ポイントの利下げが確実視されている。市場では6月の利下げ後もECBは追加利下げを実施して行くのか、そのヒントに注目している。短期金融市場では6月を含めて年内に2回か3回の利下げを見込んでいる状況。
ただ、足元の経済指標は強い内容が出ており、本日発表の4月のユーロ圏失業率も6.4%と過去最低水準に低下し、雇用市場がECBの想定以上に堅調であることが示されていた。明日は5月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が発表になるが、前年比では前回同様の水準が見込まれている。前日のドイツ消費者物価指数は予想を上回る内容であったが、ユーロ圏も予想を上回る内容であれば、追加利下げの期待は後退する可能性もありそうだ。
EUR/USD 1.0842 EUR/JPY 169.89 EUR/GBP 0.8509
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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