円高・ドル高に調整 ドル円157円付近=ロンドン為替概況
円高・ドル高に調整 ドル円157円付近=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、円高・ドル高の動きに調整が入っている。前日海外市場から東京市場にかけては、円買い・ドル買いの動きが強まった。前日の米株に続いて今日の日本株やアジア株の軟調な動きに反応していた。しかし、ロンドン時間に入ると前日に上昇していた米債利回りが小幅に低下、欧州株も反発の動きを示している。為替市場でのリスク警戒感も一服した格好。ドル円は156円台半ばまで下落していたが、157円付近へと下げ渋っている。ユーロ円も169円手前を安値に169円台後半へ、ポンド円は199円台割れ水準から199円台後半へと反発している。ただ、東京市場からの下落を消すほどの勢いはみられていない。ドルストレートはドル安方向に動いている。ユーロドルは1.07台後半から1.08台乗せへ、ポンドドルは1.26台後半から1.27台乗せへと反発している。米10年債利回りは4.62%付近から4.58%台までの低下。このあとのNY市場では、米GDP改定値、新規失業保険申請件数など一連の米経済統計が発表される予定。
ドル円は157円付近での取引。東京朝方の157.67近辺を高値にその後は下落、ロンドン朝方に156.54近辺まで安値を広げた。しかし、ロンドン時間に入ると欧州株の反発などリスク警戒の動きが緩和されており、クロス円とともに157円付近へと下げ渋っている。
ユーロドルは1.08台前半での取引。東京市場では1.08台割れから1.0788近辺へと小幅に下落した。ロンドン時間に入ると米債利回りの低下とともに買いが優勢となっている。1.0820付近に高値を伸ばす動き。ユーロ円は東京朝方の170.35近辺を高値に下落。ロンドン朝方には169.07近辺まで安値を広げた。その後はドル円とともに169.80台へと買い戻されている。対ポンドでは目立った方向性無く揉み合っている。4月ユーロ圏失業率は6.4%と前回の6.5%から低下したが、市場反応はほとんどみられなかった。
ポンドドルは1.27台前半での取引。東京市場で1.27付近から1.2680付近へと軟化した後、ロンドン時間には買いが優勢になっている。足元では1.2723近辺まで高値を更新。ポンド円は東京朝方の200.33近辺を高値に下落。ロンドン早朝には198.76近辺まで安値を広げた。その後は下げ一服となり、199.60台まで反発している。ユーロポンドは0.8501から0.8511の狭いレンジで揉み合っている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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