ポンド、明日のCPI待ち サービスCPIに注目も=NY為替
きょうのポンドドルは1.27ドルを挟んでの振幅に終始している。本日はベイリー英中銀総裁の発言が伝わり、レポオペの大幅増に市場は備えるべきだと述べ、保有債券を現水準から大きく減らす方針を示唆していた。英中銀は現在、年約1000億ポンドのペースで保有債券を放出している。ただ、ポンドの反応は限定的で明日の英消費者物価指数(CPI)待ちの雰囲気を強めているようだ。
明日の英CPIは急速な鈍化が見込まれており、市場の予想では総合指数で前年比2.1%までの鈍化が見込まれている。コア指数も3.7%への低下が見込まれている状況。市場は特にサービスCPIに注目している。英中銀は5月の金融政策報告でサービスインフレに注目していたため、市場はサービスCPIに特に注目しているという。英中銀は前年比で3月の6.0%から5.5%に低下と予想していたが、市場は5.4%を予想している。
ただ、4月の製品価格のリセットの影響や国民生活賃金の上昇を考えると、データを巡る不確実性は高まっており、リスクは上振れに偏っているとの指摘も出ている。市場では6月利下げの可能性を半々と見ているが、明日の英CPIがそれに大きな変化を与えるか注目される。
*英消費者物価指数(CPI)(4月)22日15:00
予想 0.2% 前回 0.6%(前月比)
予想 2.1% 前回 3.2%(前年比)
予想 3.7% 前回 4.2%(コア・前年比)
予想 5.4% 前回 6.0%(サービス・前年比)
GBP/USD 1.2710 GBP/JPY 198.59 EUR/GBP 0.8538
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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