ダウ平均は続伸 調整に一服感が広がる IT企業の決算待ちの雰囲気も=米国株前半
NY株式23日(NY時間13:01)(日本時間02:01)
ダウ平均 38483.34(+243.36 +0.64%)
ナスダック 15678.32(+227.01 +1.49%)
CME日経平均先物 37945(大証終比:+395 +1.04%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。IT・ハイテク株も買われ、ナスダックは大幅高となっている。前日からの買い戻しが続いているが、これまでの調整に一服感が広がっているようだ。インフレ上昇の粘着性への懸念とFRBの利下げ期待後退から、米国債利回りが再上昇し、それがIT・ハイテク株といった成長株を圧迫していたが、前日の動きで安心感が広がっている。また、銀行や自動車など物色の矛先も広がっているようだ。
本日の引け後からIT大手の決算が始まり、それに対する市場の反応を見極めたい雰囲気も強い。もっとも本日の引け後の決算はテスラ<TSLA>ではある。今週はGDPやPCEデフレータといった指標も控えており、そのれも確認したい意向も強そうだ。
ただ、まだ十分に株式のエクスポージャーが調整されたわけではないとの指摘も出ている。モメンタム戦略をとる商品投資顧問業者(CTA)は今後1週間、市場がどう動こうとも株式を売却するモデルになっていると思われるとの指摘も出ていた。機関投資家のヘッジ需要も株式の一段安に備えている兆しが出ているという。
GM<GM>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高が予想を上回った。EBITも予想を上回っている。また、通期のガイダンスで1株利益およびEBITの見通しを上方修正した。米国でのピックアップ・トラックの販売が好調だった。
メタバースを使った若年層向けゲーム開発などを手掛けるロブロックス<RBLX>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の41ドルから48ドルに引き上げた。
ペプシコ<PEP>が決算を受け下落。海外は好調だったものの、北米での販売量の落ち込みがそれを相殺した。
バイオ医薬品のアビオナ・セラピューティクス<ABEO>が急落。同社の希少結合組織障害治療薬がFDAから承認されなかった。
鉄鋼のニューコア<NUE>が決算を受け下落。第2四半期について、第1四半期比で減益を見込んでいる点が嫌気されている。主に製鉄部門が不調が見込まれ、平均販売価格の低下が影響するとしている。
なお、引け後の決算はテスラ<TSLA>、テキサス・インスツルメンツ<TXN>、ビザ<V>、シーゲート<STX>の発表が予定。
GM<GM> 45.41(+2.20 +5.09%)
ロブロックス<RBLX> 36.79(+1.83 +5.23%)
ペプシコ<PEP> 172.68(-3.78 -2.14%)
アベオナ<ABEO> 3.51(-3.85 -52.31%)
ニューコア<NUE> 178.26(-13.37 -6.98%)
アップル<AAPL> 166.45(+0.61 +0.37%)
マイクロソフト<MSFT> 407.06(+6.10 +1.52%)
アマゾン<AMZN> 178.70(+1.47 +0.83%)
アルファベットC<GOOG> 160.15(+2.20 +1.39%)
テスラ<TSLA> 145.61(+3.56 +2.51%)
メタ<META> 494.40(+12.67 +2.63%)
AMD<AMD> 152.38(+3.74 +2.52%)
エヌビディア<NVDA> 817.39(+22.21 +2.79%)
イーライリリー<LLY> 741.20(+9.87 +1.35%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。