アジア株 上海株は小幅続落、買う理由何もなく 豪州株は史上最高値つける
アジア株 上海株は小幅続落、買う理由何もなく 豪州株は史上最高値つける
東京時間11:18現在
香港ハンセン指数 16393.53(+0.69 +0.00%)
中国上海総合指数 2989.67(-3.47 -0.12%)
台湾加権指数 20123.04(-77.08 -0.38%)
韓国総合株価指数 2748.26(-6.85 -0.25%)
豪ASX200指数 7886.60(+66.99 +0.86%)
アジア株はまちまち。
豪州株は史上最高値をつけている。前日の米株高が材料視されているほか、豪中銀のタカ派姿勢緩和期待が広がっている。素材や不動産、公益、資本財など幅広い銘柄が上昇している。
香港株は前営業日終値を挟んで推移、あすからのイースター休暇を前に積極的な売買は手控えられている。JDドットコムやバイドゥ、アリババ、ネットイースなどハイテク関連の一角が上昇。一方、エネルギー関連や医療品、素材、保険の一角は下落している。
香港は米ドルとのペッグ制を採用していることから金融政策をFRBに連動させている。そのため、今週末の米PCE価格指数やパウエルFRB議長の講演への警戒感が高まっている。ウォラーFRB理事はNYエコノミッククラブで講演し「利下げ急ぐ必要はない」との言葉を何度も何度も繰り返した。最近のインフレ統計は残念だとコメントした。先日のアトランタ連銀総裁の「年内の利下げは1回を予想している」とのコメントもあり、米利下げ回数の減少や利下げ開始時期後ずれが警戒される。
上海株は小幅続落、約1カ月ぶり安値をつけている。そもそも中国株を買う材料が何もない。長引く不動産不況にデフレ問題・消費低迷、若者の高い失業率、米中対立激化。さらに今年も大規模な景気支援策はない見通し、中国の景気停滞が懸念される。ただ、1カ月ぶり安値圏にあるため、政府系ファンドの介入や当局の株取引制限強化が発表される可能性もあり、下値では買い戻しの動きも見られる。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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