ユーロドル、100日線を下放れる展開 ECBの早期利下げ期待はFRBや英中銀より高い=NY為替
きょうの為替市場は米消費者物価指数(CPI)を受けてドル高が強まっており、ユーロドルも売りが強まっている。一時1.27ドルちょうど付近まで下落する場面も見られた。きょうの下げで100日線を下放れる展開が見られているが、目先は1.27ドル台を維持できるか注目される。そこを完全にブレイクするようであれば、年初からの下げトレンドが加速しそうだ。
今週は第4四半期のユーロ圏GDP改定値が発表される。ゼロ成長が確認され、テクニカルリセッション(景気後退)は辛うじて回避される見通しとなているが、エコノミストの間では、ユーロ圏が今後、景気後退に陥る確率は3分の2程度で見ており、米英の約50%に比べて高い。その意味でもECBがFRBや英中銀よりも早期の利下げ開始の期待は高い。
EUR/USD 1.0720 EUR/JPY 161.59 EUR/GBP 0.8507
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。