ドル円、１４８円台での値動きに変化なし＝ＮＹ為替序盤

　きょうも海外市場に入って再びドル高の流れになっているものの、ドル円は１４８円台での値動きに変化はない。一時１４８円台後半まで上昇したものの伸び悩んでいる。先週のＦＯＭＣ後のパウエル議長の会見以降の一連のイベントを通過して市場は、早期利下げ期待を後退させている。

　一連のイベント前は次の展開待ちの雰囲気も出ていた為替相場だが、イベントを通過して、年初からのドル高の流れを再確認している。ただ、ドル円についてはいまのところ、１４８円台後半の水準に苦戦しているようだ。ユーロ円やポンド円といった対クロスで円が買われており、ドル円の上値を抑えている。

　しかし、円は日銀のマイナス金利解除観測の強まりにもかかわらず、年初から対ドルで最も下落してい通貨の１つ。為替市場が年初からの流れを再確認しているとすれば、早晩１４８円台後半の上値抵抗を突破して、１５０円を試す展開も期待できそうだ。

　米株式市場が下落し、リスク回避の円高を指摘する声もあるが、一連のイベントの割にはしっかりと推移している印象もある。特に決算を通過した主要ＩＴ・ハイテク株には下値での押し目買いが活発に出ている。強気相場はなお継続していると言えよう。

　なお、日本時間０時のＮＹカットでのオプションの期日到来は１４７．２０円と１４８．７５円、１４９．１０円に観測。

6日（火）
147.20 (8.8億ドル)
148.75 (7.1億ドル)
149.10 (6.6億ドル)

7日（水）
147.00 (14.7億ドル)

8日（木）
145.00 (11.1億ドル)
147.75 (13.6億ドル)

USD/JPY　148.58

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美