ユーロ円は21日線付近まで下落 ドル高と伴に円安のモメンタムも低下=NY為替
きょうのNY為替市場はドル売りが強まる中でドル円が下落しているが、ユーロ円も連れ安となっており、162円ちょうど付近まで下げ幅を拡大している。21日線が現行付近に来ており、その水準に顔合わせしている格好となっている。ドル高と伴に円安のモメンタムも低下しているようだ。
一部からは、ユーロ圏のインフレは来年にはさらに鈍化し、エネルギー以外の分野にも拡大するため、ECBは来年6月から利下げを開始できるようになるとの指摘が出ている。それ以降は四半期ごとに0.25%ポイントずつの利下げを行い、中銀預金金利を2024年末までに3.25%、2025年末までに2.25%にすると予想している。
利下げの前提条件は、賃金上昇率がECBのインフレ目標の2%への軌道に戻ることだとも指摘。中立的なスタンスと整合的な金利水準については不確実性が高いことから、利下げは段階的に進められるとの見解も示した。
EUR/JPY 162.07 USD/JPY 147.68 EUR/USD 1.0975
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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