リスク警戒のドル買い優勢、ドル円、クロス円では円売りも=東京為替概況
リスク警戒のドル買い優勢、ドル円、クロス円では円売りも=東京為替概況
ドル高円安が優勢。格付け会社ムーディーズ・インベストメントが米BNYメロン<BK>、ステート・ストリート<STT>、USバンコープなどの複数行を格下げ方向で見直ししたことや、M&Tバンク等中小銀行10行を格下げしたことなどの動きを受けて、リスク警戒の動きが広がり、米株先物の売り、米債の上昇(利回り低下)とともに、米ドルが買われるという動きを見せた。リスク感応度の高い豪ドル、NZドルなどの対ドルでの売りが目立った。
円は一方で円安となった。朝発表された日本の賃金統計が予想外に伸び鈍化となったことが嫌気され、円売りにつながった。ドル円はドル高円安両面からの動きとなり、朝の142円41銭から143円43銭まで1円強の上昇を見せている。ユーロ円は156円69銭から157円75銭まで上昇。ユーロドルが1.1006前後から1.0977まで一時ユーロ安ドル高となる中、対円ではしっかりの展開。もっともNZドル円は87円30銭台から86円89銭まで下落するなど、豪ドル、NZドルに関しては円売りよりもドル高の影響が勝った。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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