ドル円、日銀のサプライズで上昇トレンドに大きな転換が訪れたとの声も=NY為替
きょうのドル円はNY時間に入っても売りが続いており、131円台半ばまで下落している。きょうは日銀がイールドカーブコントロール(YCC)政策の下での10年債利回りの許容変動幅を上下0.25%から0.50%に拡大し、事実上のサプライズ利上げとなった格好。
きょうの決定会合での緩和政策修正は全く予想されていなかったことから、2016年1月にマイナス金利導入を決めて以来、間違いなく市場にとって最大のサプライズだったとの声も出ている。黒田総裁は会見で、利上げでもなく政策変更でもないと述べていたものの、市場はそれをやり過ごし、円は全面高となっている。
市場からは、「今後、日本の企業や投資家からの自国へのレパトリ(資金回帰)の動きが例え緩やかだったとしても、来年の日銀の更なるタカ派措置に備え、今後数週間は円は買われる可能性がある」との声も出ている。
きょうのドル円は動きが落ち着いても買い戻される気配がない。クリスマス休暇で動意薄となっている面もありそうだが、本日の日銀をきっかけに昨年から続いていた上昇トレンドに大きな転換が訪れたとの声も聞かれる。ともあれ、目先は130円を試す可能性が高まっているようだ。
USD/JPY 131.28 EUR/JPY 139.47
GBP/JPY 159.23 AUD/JPY 87.34
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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