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ドル円は買い戻しの動きも見られ、135円台半ばでの推移=NY為替後半

為替 

 NY時間の終盤に入ってドル円は買い戻しの動きも見られ、135円台半ばでの推移となっている。本日の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、インフレの鈍化傾向が続いていることが示されたことから、為替市場はドル売りが強まった。ドル円も米CPI発表前の137円台から一時134円台に急落する場面も見られた。ただ、明日のFOMCの結果発表を控えて下げも一服している状況。

 朝方発表された11月の米CPIは総合指数が前年比7.1%、コア指数が6.0%と伴に前回から鈍化し、予想も下回った。FRBは明日のFOMCで0.50%ポイントに利上げ幅を縮小することが見込まれているが、その見方を正当化する内容ではある。

 ガソリンや電力などエネルギー価格の下落のほか、中古車およびトラック価格が引き続き下落。一方、アパレル価格の上昇は驚きとなった。店舗が過剰在庫の縮小のために感謝祭休暇に値引きが行われたが、その影響は小さかったようだ。

 これを受けて米国債利回りが急低下し、為替市場ではドルが急落。ドル円は発表の137円台から一気に134円台に一時急落した。

 今回のCPIを受けて市場からは、今年のドル高のトレンドは終了したとの声も出ている。しかし、その判断は時期尚早で、目先は明日のFOMCの結果を見極める必要があるという。0.50%ポイントへの利上げ幅の縮小はほぼ確実視されるが、FOMC委員の金利見通し(ドットプロット)で、来年の利下げを織り込むまではないと見られている。また、パウエル議長の会見も、利上げ期間の長期化の可能性に言及してくる可能性は十分にありそうだ。

 きょうの米CPIでコア指数は前年比6.0%まで鈍化していたが、コアインフレが6.0%を大きく下回り、景気後退の深刻化が警戒されない限り、ドル高の芽はまだ十分に残っているという。

米消費者物価指数(11月)22:30
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 0.4%(前月比)
結果 7.1%
予想 7.3% 前回 7.7%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.3%(コア・前月比)
結果 6.0%
予想 6.1% 前回 6.3%(コア・前年比)

 ユーロドルは1.06ドル台に上昇。これまで上値を拒んでいた1.06ドルの水準を突破しており、明日のFOMC、木曜日のECB理事会を経て、リバウンド相場を加速させるか注目の展開となっている。

 一部からは、ユーロドルのボラティリティは来年に低下との見方が出ている。このところ、オプション市場ではユーロドルのボラティリティの低下が続いている。ECBとFRBの金融政策格差が縮小の気配が見られ、短期金利の相対的な変動率が低下し始めている。これは来年のボラティリティ低下を示唆しているという。

 9月下旬から10月始めにかけて、ドルのボラティリティはユーロを上回り、異例の水準まで上昇していた。しかし、10月にFRBの金利の道筋が再測定された後、それは落ち着きを示し始めている。

 ポンドドルは一時1.24ドル台半ばまで上げ幅を拡大。米CPIを受けて市場にリスク選好の雰囲気も広がっており、景気に敏感なポンドのフォローとなっているようだ。

 きょうは英雇用統計が発表になっていたが、8-10月の週平均賃金(除賞与)の上昇率は前年比6.1%と予想を上回っていた。これは英中銀に利上げを催促する可能性があるという。英労働市場全体は冷え込む兆しも見せているが、賃金上昇によるインフレ圧力は高まり続けている状況ではある。

 賃金上昇の強さと前日の予想を上回る10月の月次GDPを受けて、木曜日の英中銀金融政策委員会(MPC)で0.75%ポイントの利上げを主張する委員がいる可能性もあるという。ただ市場では、なお0.50%ポイントの利上げが有力視されており見方は変わっていない。しかし、委員の投票は複数に分断されるとの見方も根強いようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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