ドイツの財政刺激策、ユーロの大幅高につながる可能性低い=NY為替
きょうのユーロドルは4日続落し、1.15ドル台半ばまで下落している。きょうの下げで21日線を再び下回っており、9月中旬からの下げトレンドは継続しているようだ。一方、ユーロ円は円キャリー取引継続から、一時181円ちょうど付近まで上げ幅を伸ばし、ユーロ発足以来の高値を更新している。
ストラテジストは、ドイツの財政拡張計画は来年のユーロ圏の成長とインフレを押し上げる可能性はあるが、ユーロの大幅上昇を促す可能性は低いと指摘している。逆にドイツのメルツ政権が来年何を実現するかについて既に期待が高まっており、その分、期待を下回れば、ユーロはネガティブに反応するリスクが存在するとも付け加えた。
ユーロに関する財政計画を巡る熱狂も過ぎ去り、より大きな為替の推進役はドルとFRBになる。そのような中、同ストラテジストはFRBが12月に利下げを実施すると見ており、ユーロドルは今四半期中に1.20ドルまで上昇する可能性があるという。しかし、その後は2026年第2四半期までに1.18ドルまで下落すると予想。FRBは2026年にそれ以上の利下げは実施しないと見ているためだという。
EUR/USD 1.1543 EUR/JPY 180.81 EUR/GBP 0.8829
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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