円買い優勢、中国保健局の「ゼロコロナ」維持表明に中国感染拡大でリスク回避の動き

円買い優勢、中国保健局の「ゼロコロナ」維持表明に中国感染拡大でリスク回避の動き

円が対主要国通貨で上昇、中国での感染拡大やゼロコロナ維持を受け、リスク回避の動きが広まっている。ドル円は147.20円台から一時146.80円台まで下落した。オセアニア通貨の下げが目立つ。豪ドル円は一時94.20円付近まで、NZドル円はオセアニア時間に86円ちょうどまで下げた。

中国国家衛生健康委員の胡翔氏は先週末、一連の戦略的措置が完全に正しいことが証明されているとして、ゼロコロナ政策の方針は揺るがない、断固として順守すると語った。また、5日の中国全体の新規感染者数が約半年ぶり高水準を記録したことで、感染再拡大懸念が一段と高まっている。厳しいコロナ規制が導入される地域がさらに広まり、経済活動停滞に伴う景気減速が懸念される。