ドル買い・円売り、前日からの動きに調整入る ドル円154円台後半=ロンドン為替概況
ドル買い・円売り、前日からの動きに調整入る ドル円154円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ドル買いと円売りが優勢。前日NY市場から本日東京午前にかけては、ドル安と円高の流れが強まった。米CPIと米小売売上高発表を受けて米早期利下げ開始観測が広がったことが背景だった。しかし、ロンドン時間に入ると注目イベント通過後で調整が入る格好となっている。また、このあとのNY市場で発表される新規失業保険申請件数などの結果を見極めたいとのムードもあるようだ。ドル円は東京午前に153円台まで下落した後は反発しており、154.80付近と前日NY終値水準に近づいた。ただ、ここ数時間は高止まりしての揉み合いとなっている。クロス円も同様で、ユーロ円は167円台前半まで下げたあと168円台を回復、ポンド円は195円近くまで下落したあと196円台乗せまで反発した。米債利回りは低下一服となっており、ユーロドルは1.08台後半で、ポンドドルは1.27付近から1.26台後半へと上値重く推移している。欧州株は前日の英独指数の高値更新のあとで、利益確定売りに押されている。
ドル円は154円台後半での取引。東京朝方の154.88近辺を高値に、午前中には153.60近辺まで下落した。その後は下げ一服となっている。ロンドン時間に入ると米債利回りの上昇もあって再び154.80付近まで買い戻されている。足元では154円台後半に高止まりしての揉み合いが続いている。この後の米新規失業保険申請件数などの発表待ちとなっているもよう。
ユーロドルは1.08台後半での取引。きょうは上昇一服となっており、1.0895近辺を高値に1.0866近辺まで小反落している。ユーロ円はドル円と同様の振幅。168.60近辺を高値に167.33近辺まで下落したあと、ロンドン時間には168.30付近まで買い戻されている。対ポンドでは目立った方向性は示されていない。欧州株は前日の高値更新から調整売りに押されている。全般的に調整ムードが広がっている。ECB当局者らはきょうも6月利下げ開始を示唆したが特段の反応はみられず。ECB金融安定報告では、米大統領選や中東などでの地政学リスクが指摘された。
ポンドドルは1.26台後半での取引。東京午前に1.27付近まで買われたあとは、売り戻しが入っている。ロンドン時間には1.2666近辺までの下押し。ポンド円はドル円やユーロ円と同様の振幅。196.48近辺を高値に195.05近辺まで下落したあと、196円台乗せへと戻している。ユーロポンドは0.8575-0.8588での揉み合いが続いている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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