アジア株 上海株は小動き、米中関係悪化を懸念した売りと支援策期待の買い 15日に1年物MLF金利引き下げとの見方
アジア株 上海株は小動き、米中関係悪化を懸念した売りと支援策期待の買い 15日に1年物MLF金利引き下げとの見方
東京時間14:03現在
香港ハンセン指数 21690.88(-118.10 -0.54%)
中国上海総合指数 3234.82(-1.88 -0.06%)
台湾加権指数 17254.40(+75.77 +0.44%)
韓国総合株価指数 2695.45(-0.41 -0.02%)
豪ASX200指数 7475.50(+32.67 +0.44%)
インドSENSEX30種 58910.77(-124.18 -0.21%)
アジア株はまちまち、週末を前に積極的な売買は手控えられているもよう。
香港株は続落、米中関係悪化や中国での感染急増への警戒感が高まっている。
上海市の7日の新規感染者数は2万人を上回り過去最多を更新した。上海市のロックダウンが長引けば中国だけでなく、世界全体にも影響が出る恐れがある。ペロシ米下院議長が台湾を訪問する予定との報道を受け、中国外務省は米国を強く批判。王外相は、政界の要人である米下院議長が確信犯的に台湾を訪問するということは、中国への挑発とみなし、中国は断固たる措置を講じるだろうと警告した。今週末に予定されていたペロシ米下院議長の台湾訪問は、同氏が新型コロナ陽性と判明したため延期となった。中止ではなく、延期となったため近く台湾を訪問すると思われ、米中関係悪化は必至。
上海株は前営業日終値を挟んで推移、景気下支え策期待が支えとなっている。先日の中国首相の景気支援強化策表明を受け、来週15日に予定されている中期貸出制度(MLF)の1年物金利が現行の2.85%から2.80%に引き下げられるとの見方が強い。一部では2.75%への引き下げも予想されている。また、中国証券報は、人民銀行は第2四半期に預金準備率を引き下げる可能性が高いとの記事を掲載した。
インド株は下げ幅をやや拡大。インド中銀は政策金利を4.00%に据え置いたものの、声明で2023年度のインフレ率見通しを従来の4.5%から5.7%に上方修正したことを受け、利上げ観測が浮上している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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