円買いが優勢、クロス円が一段と軟化=ロンドン為替概況
円買いが優勢、クロス円が一段と軟化=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、円買いが優勢。ドル円はロンドン朝方に139.89近辺まで安値を広げた。その後は買戻しが入り140.60付近まで反発も、再び140円台前半を上値重く推移している。クロス円は終日上値を抑えられており、ロンドン時間に入ってからも軟化。ユーロ円は161円ちょうど手前水準、ポンド円は187.50割れ水準へと安値を広げている。欧州株は独仏株が小幅安、英株は堅調。米株先物・時間外取引は反発。原油安や金の上昇は一服。米債利回りの上昇も落ち着いており、全般に米国売りといったリスク警戒の動きは一服している。ユーロドルは1.15台を再び割り込んでおり、ポンドドルも1.33台後半へ再び軟化。ドル安の動きは一服している。そのなかでの円高の動きの背景には、今週の日米財務相会談での円安是正の動きへの警戒感があるようだ。
ドル円は140円台前半での取引。東京午前に141.17近辺まで買われたあとは、上値重く推移している。東京午後からロンドン朝方にかけては一時139.89レベルと140円の大台割れとなる場面があった。ロンドン時間に入ってからは140.60付近まで一時買い戻されたが、足元では140円台前半と上値を抑えられている。今週の日米財務相会談を前に円安是正圧力への警戒感があるようだ。
ユーロドルは1.14台後半での取引。東京市場では1.1482近辺を安値に、1.1547近辺まで買われた。しかし、その後は売りに流れが転じており、ロンドン序盤には1.1480台まで再び下落。上に往って来いとなっている。ユーロ円は軟調。東京午前の162.32近辺を高値に売られ、ロンドン午前には安値を161円ちょうど手前水準へと広げてきている。対ポンドでは揉み合い商状も、ややユーロが軟調。ECB専門家予測調査(SPF)では、今年と来年のインフレ率予想が小幅に引き上げられたが、調査期間後に多くの米通商政策関連の動きがみられたこともあって、市場には特段の反応はみられなかった。
ポンドドルは1.33台後半での取引。ユーロドルとともに1.3362から1.3424までのレンジで上に往って来いの値動き。ポンド円はユーロ円とともに軟調に推移。東京午前の188.78近辺を高値に、足元では安値を187.50割れ水準まで広げている。ユーロポンドは0.8583から0.8613までのレンジで、ややポンド買い優勢に推移。グリーン英中銀委員は、サービス部門はインフレの持続性を示唆、賃金よりもサービスインフレを心配しているとの認識を示した。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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