【これからの見通し】米FOMCを控えて動きにくいが、ADP雇用統計はチェック
【これからの見通し】米FOMCを控えて動きにくいが、ADP雇用統計はチェック
きょうは米FOMC会合の結果内容が発表される。日本時間4日午前3時の予定。続いてパウエル議長会見が同3時半から行われる。市場では今回の会合でのテーパリング開始が織り込み済みとなっており、それ自体はサプライズはなさそうだ。ただ、テーパリングのペースや、利上げ時期についての言及などは注目されそうだ。イベント通過で、米株式市場が利益確定に走るのかどうか、念のため注意はしておきたい。
それに先立って日本時間午後9時15分には10月の米ADP雇用統計、同11時には10月の米ISM非製造業景況指数が発表される。金曜日の米雇用統計の参考指標となり、双方の強弱が揃うようだと市場は反応を見せそうだ。ただ、米FOMC前とあって、動きにくい状況にはなりそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、上記のほかにはトルコ消費者物価指数(10月)、英ネーションワイド住宅価格指数(10月)、英非製造業PMI・確報値(10月)、ユーロ圏失業率(9月)、米MBA住宅ローン申請指数(29日までの週)、米耐久財受注・確報値(9月)、米製造業新規受注(9月)、米ISM非製造業景気指数(10月)など。
発言イベント関連は、パウエル議長会見のほかにはエルダーソンECB理事、ラガルドECB総裁、センテノ・ポルトガル中銀総裁、デコス・スペイン中銀総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁、ベイリー英中銀総裁などの講演が予定されている。ECB高官の発言機会が多くなっている。あすに英MPCの結果発表を控えていることから、ベイリー英中銀総裁からは具体的な話は差し控えられるものと予想される。
原油相場にとっては米週間石油在庫統計が注目される。米企業決算発表は、クアルコム、ヒューマナ、メットライフ、マリオット・インターナショナル、ロク、エレクトロニック・アーツ、MGMリゾーツ・インターナショナルなど。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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