ポンドが堅調、英雇用統計に反応、全般的には米CPI控えて小動き=ロンドン為替概況
ポンドが堅調、英雇用統計に反応、全般的には米CPI控えて小動き=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ポンドが堅調に推移している。日本時間午後3時に発表された一連の英雇用統計が雇用市場の底入れの兆しを示したと判断され、ポンド買いを誘った。ポンドは対ドル、対円、対ユーロなど各主要通貨に対して買われている。ポンドドルは1.34台前半から後半へ、ポンド円は199円付近から200円目前まで上昇。ユーロポンドは0.86台半ばから前半に下げている。その他の主要通貨はポジション調整的なドル買いが小幅に入っている。ドル円は148円台前半でじり高の動き。ユーロドルは1.16台前半から1.16ちょうど付近に小安い。ユーロ円は172円台前半と東京市場での上昇は一服。独ZEW景況感指数指数は予想以上に悪化しており、米関税に対する警戒感が根強いことが示された。欧州株では独指数がマイナスに沈んでいる。ただ、英仏指数は小幅高での揉み合い。日本時間午後9時30分の米消費者物価指数発表待ちとなっている。
ドル円は148円台前半での取引。東京早朝の148.05近辺を安値に買われている。東京市場では日経平均が史上最高値を更新する動きに148.40台へと上昇した。しかし、ロンドン朝方にかけて148.10台まで反落。そして、ロンドン時間に入ると再び買われて高値を148.48近辺に伸ばしている。米消費者物価指数発表を控えて、やや調整買いが入っているようだ。
ユーロドルは1.16台前半での取引。1.1601から1.1629までの狭いレンジのなかで、ロンドン時間はやや上値重く推移している。ユーロ円は東京早朝の171.93近辺を安値に、東京午後には172.52近辺まで高値を伸ばした。曽於語は上値を抑えられて172円台前半で売買が交錯している。対ポンドではユーロ売りに押されている。英雇用統計が予想より改善した一方で、独ZEW景況感指数が予想以上に悪化したことが背景。
ポンドドルは1.34台後半での取引。東京市場では1.3430付近での揉み合いが続いた。ロンドン早朝につけた1.3421近辺を安値に、ロンドン時間には1.3472近辺まで高値を伸ばした。日本時間午後3時に発表された一連の英雇用統計結果が労働市場の底入れを示唆するものとして好感されたもよう。ポンンド円は東京早朝の198.86近辺を安値に、ロンドン時間には199円ちょうど付近から199.98レベルと200円にあと一歩の水準まで買われた。ユーロポンドは0.8655付近から0.8620付近へと軟化している。英独指標が対照的な結果だったことに反応している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。