しばらくドル軟化は続くが、利回り上昇がドルの下値をサポートとの指摘も=NY為替
NY時間の昼に入ってドル円は114円台前半、ユーロドルは1.16ドル台半ばでの推移となっている。先週以降、ドル高に一服感が出ている中で、ユーロドルは買い戻しが膨らんでいる。一方、ドル円は円安が下値を支え上値追いの動きを続けている状況。
リスク回避の雰囲気が一旦落ち着いている中で、ドルの逃避買い需要が後退しており、ドルロングの調整はもうしばらく続く可能性も指摘されている。しかし、インフレ懸念と各国中銀が緩和策解除に舵を切り始めている中で、各国の国債利回りが急速に上昇しており、それがドルの下値をサポートするという。
次回11月のFOMCで資産購入ペース縮小開始のアナウンスが予想されているが、米国が引き続き世界の為替市場の主要な推進力となることが予想される。先週のG10の利回りは、この15年間で最も急上昇していたが、2013年のテーパー・タントラム、2019年の短期金融市場の圧迫、そして、今年6月のタカ派なFOMC会合などに発生した世界の利回り急上昇は、いずれもドル高の反応だったという。
USD/JPY 114.20 EUR/USD 1.1650 GBP/USD 1.3821
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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