クロス円は円高傾向、原油安で資源国通貨は上値が重い=東京為替前場概況
東京外為市場、クロス円は円高傾向。東京株式市場の軟調地合いを背景にリスク回避の様相となっており、ユーロ円は節目の130円を割り込み、ポンド円も152円割れとなる場面がみられている。前日の東京都における新型コロナウイルスの新規感染者が約2カ月ぶりに1000人超となり、投資家心理を冷やしている。
ドルカナダが1.2542ドル付近まで上昇し、カナダ円が87.61円付近まで下落するなど、カナダドルが軟調。NY原油先物が時間外取引で1%超の下落となっており、産油国通貨は売り優勢となっている。
豪ドル/ドルは0.7461ドル付近、豪ドル円は82.01円付近まで軟化。午前10時30分発表の6月の豪雇用統計は良好な結果となったが、全体相場がドル高と円高に振れる中で、豪ドル買いの反応は限られている。原油安を背景に、資源国通貨は全般的に上値が重くなっている。
ドル円は仲値公示後に109.82円付近まで軟化し、その後は109.90円台に値を戻す展開。本日は5・10日(ゴトウビ)であるものの、ドル余剰との観測から東京序盤はドル売りが優勢となった。中盤に差し掛かるとリスク回避のドル高と円高が同時進行する中、ドル高が勝って下げ一服となっているようだ。
日経平均株価は続落。前引けでは前営業日比264.66円安の2万8343.83円となった。
午前11時30分現在では、ドル円は1ドル=109.93円、ユーロドルは1ユーロ=1.1825ドル、ユーロ円は1ユーロ=130.00円、ポンド円は1ポンド=152.00円、豪ドル円は1豪ドル=82.06円、NZドル円は1NZドル=77.02円、スイス円は1スイスフラン=120.11円、カナダ円は1カナダドル=87.68円付近で推移している。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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