FRBにリバースレポと超過準備の引き上げ圧力が高まっているとの指摘=NY為替
NY時間の午後になってドル円は109円台は維持しているものの、109.05円付近と戻りは鈍い。きょうのNY為替市場はドルの戻り売りが優勢となり、ドル円は一時108円台に下落する場面がみられた。この日発表の4月のISM製造業景気指数を受けてドル売りの反応が強まり、ドル円は一時108.90円近辺まで下落。ロンドン時間には109.70円近辺まで一時上昇し、110円をうかがう展開も見られていた。
今週は週末の米雇用統計を始め、重要指標が目白押しとなっている。米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)の予想が98万人増と前回よりも強い予想が出ているが、一部からは失業保険のデータから100万人を超えるとの予想も出ているようだ。
一部からは短期金融市場ではFRBに利上げを求める圧力が高まっているという。利上げといっても、政策金利のFF金利翌日物の誘導目標ではなく、リバースレポと超過準備に適用する付利(IOER)の引き上げ圧力が高まっているという。FF金利の実効レートは十分に低いうえに、その他の短期金利もゼロもしくはマイナスで推移しており、引き上げる環境は十分に整っているとしている。
なお、FRBは以前、金融政策とは別に、あくまでテクニカル的変更を強調したうえで、上記2つの金利を引か上げたことがあった。
USD/JPY 109.09 EUR/USD 1.2062 GBP/USD 1.3909
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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