ドル売り一巡して小動き、米消費者物価指数待ちに ドル円148円付近=ロンドン為替概況
ドル売り一巡して小動き、米消費者物価指数待ちに ドル円148円付近=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル売りが一服。東京市場では前日の大幅なドル高の動きに調整が入ったが、ロンドン時間には一巡している。ドル円は148円台半ばから東京午後には147.65付近まで下押しされた。しかし、ロンドン時間に入ってからは底堅い動きとなっており、148円台前半へと買い戻されている。ただ、前日比では依然としてドル安水準で推移している。ユーロドルも1.10台後半から1.11台前半へと買われた後は、再び1.11付近へと上昇一服。ポンドドルは比較的堅調さを保っており、1.31台後半から1.32台前半へと買われたあと、1.32台を維持している。クロス円は買い戻されている。ユーロ円は164円台前半で下げ渋り。ポンド円は195円付近から195円台後半へと反発しており、ほぼ東京市場での下げを戻している。欧州株は小幅高での揉み合い。米株先物は時間外取引で反動安となっている。米10年債利回りは4.45%付近と小幅低下している。全般にロンドン時間に入ってからの値動きは鈍く、このあとの4月米消費者物価指数待ちとなっている。前日の大相場の後で相場疲れもあるようだ。
ドル円は148円付近での取引。東京朝方の148.48近辺を高値に売られ、東京午後には147.65近辺まで下押しされた。ロンドン時間に入ると下げも一服し148円台を回復する動きになっている。ただ、上値追いの勢いはなく、買戻しの範疇にとどまっている。
ユーロドルは1.11付近での取引。東京早朝の1.1085近辺を安値にロンドン朝方にかけては1.1124近辺まで上昇した。前日のドル高相場に調整が入っている。ただ、ロンドン時間には買いも一服しており、1.11付近へやや押し戻されての揉み合いに。ユーロ円は下げ渋り。東京午前に164.69近辺から164.13近辺まで下押しされたあと、164円台前半でじり高となっている。対ポンドではややユーロ売りに押されている。エスクリバ・スペイン中銀総裁やマクルーフ・アイルランド中銀総裁からは、米関税をめぐる不確実性が高まるなかで、中心シナリオに固執することなく機動的な対応が必要との意見が示されていた。独ZEW指数は予想を上回る数字となったが、ユーロ相場は反応薄だった。
ポンドドルは1.32付近での取引。東京早朝の1.3170近辺を安値に買いが継続。ロンドン序盤に1.3220近辺まで高値を伸ばした。その後も1.32台を維持するなど底堅く推移している。ポンド円は東京市場の下げを戻す動き。195円付近から195.64近辺まで反発している。ユーロポンドは0.8427から0.8403へと軟化しており、ややポンド買いが優勢になっている。ピル英中銀チーフエコノミストは、根強いインフレ圧力を警戒し、「消費者物価指数を目標に確実に戻すための金融政策の対応には、より粘り強さが必要かもしれない」として政策金利の高止まりを示唆した。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。