反落、根強い景気懸念や米原油在庫の増加が重し=NY原油概況
NY原油先物6月限(WTI)(終値)
1バレル=63.15(-0.52 -0.82%)
ニューヨーク原油の期近は反落。米中貿易戦争はいったん終結したものの、トランプ米政権が始めた関税戦争による爪痕は大きく、世界経済が悪化していく可能性があることが相場を圧迫した。トランプ米大統領の不可解な経済政策により設備投資や消費が手控えられるリスクが意識されている。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が増加したことも重し。米国で季節的なガソリン需要は高まりつつあり、製油所稼働率は上昇しているが、原油在庫の取り崩しは始まっていない。
時間外取引で6月限は売り優勢。前日終値付近が重く、62.75ドルまで軟化した。通常取引開始後は下げ渋ったものの、マイナス圏での推移が続き、引けにかけては水準を切り下げた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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