ドル円は株価にらみの展開、豪ドルは上値が重い=東京為替前場概況
※文面を一部修正しました。
東京外為市場、ドル円は小動きながらも株価にらみの展開。序盤は日経平均株価の大幅下落のスタートを受けて107.88円付近まで下落した後、株価の下げ一服を背景に108円台を回復して下げを帳消しにした。ただ、日経平均が再び下げ幅を広げたことから、中盤に差し掛かると再び108円を割り込んでいる。ユーロ円やポンド円もドル円につれた値動きとなっており、方向感が定まっていない。
豪ドルは上値が重い。午前10時30分発表の豪小売売上高は市場予想を上回る着地となったが、初動は豪ドル売りで反応。いったんはショートカバーが入ったものの、戻り一服から売り直される展開になっている。
NZドル/ドルは0.7187ドル付近まで上昇。午前7時45分発表のNZ消費者物価指数は市場予想に沿った着地となり、オセアニア市場では中央銀行に政策変更を促すほどの内容ではないとの見方から、反応薄となった。東京市場に入ると、大手格付け会社がNZ経済について、ネガティブな格付けアクションは短期的にはありそうにないとの見方を示したため、NZドル買いで反応した。ただ、買い一巡後は豪ドルの下げに追随して軟化している。
トルコ円は13.24円付近まで軟化。トルコのエルドアン大統領が貿易相を解任すると報じられ、リラ売りに反応している。ただ、次期貿易相の名前も伝えられており、空白期間は回避される見通しで、パニック的な売りとはなっていない。
日経平均株価は大幅続落。前引けでは前営業日比638.18円安の2万8462.20円となった。
午前11時30分現在では、ドル円は1ドル=107.97円、ユーロドルは1ユーロ=1.2033ドル、ユーロ円は1ユーロ=129.92円、ポンド円は1ポンド=150.43円、豪ドル円は1豪ドル=83.30円、NZドル円は1NZドル=77.42円、スイス円は1スイスフラン=117.87円、カナダ円は1カナダドル=85.63円付近で推移している。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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