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突如の対中追加関税発表でドル円は107円台前半まで下げ拡大=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場は午後になってドル売りが加速し、ドル円は107円台前半まで一時下げ幅を拡大。トランプ大統領が9月1日から一部の中国製品に10%の関税を課すと突如発表した。まだ関税をかけていない残りの3000億ドル分の中国からの輸入品に10%の関税を課すとしている。

 市場はリスク回避の動きを強め、同時に前日のFOMCを受けて後退してたFRBの追加緩和期待が再び高まり、ドル売りを呼び込んだ模様。米国債市場で米政策金利に敏感な2年債利回りは一時1.7%を割り込んだ。

 ドル円は7月に強いサポートとなっていた107円台前半まで一時下げており、米雇用統計を控えた明日の動きが警戒される。
 
 ユーロドルは1.10ドル台後半まで買い戻された。朝方は1.10ドル台前半まで下落し、心理的節目の1.10ドルをうかがう動きも見られていた。RSIが下げ過ぎのポイントとなっている30に接近するなど今週の急ピッチな下落で過熱感が高まっている。ショートカバーが出易い環境の中で、ECBの追加緩和が根強い中でユーロの戻りは限定的とも思われる。

 ECBの利下げ期待に関して年内は中銀預金金利の計0.2%引き下げが見込まれている。中銀預金金利はマイナス0.4%とマイナス金利を採用しており、それを深堀りすることになる。一部報道では、ECBは階層化の利下げを準備しているとも報じられている。日銀もマイナス金利と階層化を採用しており、地方銀行中心に銀行の経営への悪影響が指摘されているが、ECBのマイナス金利の深堀りは欧州の銀行への影響は軽微との見方も出ている。経済全体への好影響がそれを相殺できると見ているようだ。

 ポンドは買い戻しが続き、ポンドドルは一時1.2170ドル近辺まで上昇。きょうは英中銀の政策委員会が開催されており、結果は予想通りに据え置きとなった。ポンドドルは一時的だったが、買いの反応を見せた。声明ではスムーズなEU離脱であれば、緩やかで限定的な利上げの可能性への言及を温存した。一部からはその文言は削除されるのではとの見方も出ていたようだ。

 ただ、同時に発表になったインフレ報告では成長見通しを下方修正する一方で、インフレ見通しは上方修正している。ポンド安がインフレを押し上げると見ているようだ。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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