利下げでも米消費者のセンチメントはさほど上がらないとの指摘も=NY為替
ドル円は108.65円近辺での推移となっている。前日は109円手前まで買い戻されたものの、109円に到達することなく伸び悩んでいる。109円ちょうど付近での売り圧力が強い。本邦勢の売りオーダーも観測されているようだ。トランプ大統領が「中国が米農産物を購入する気配はない。中国の問題点は、約束を果たさないことだ」とツイートしたことも上値を圧迫していた模様。
きょうからFOMCが開催され明日結果が公表される。市場は0.25%の利下げを確実視しており、既に十分織り込んでいる。パウエルFRB議長の会見などで、追加利下げのヒントが出るかどうかに注目が集まっているようだ。
一部からはFRBが利下げしても米消費者のセンチメントはさほど上がらないとの指摘も聞かれる。家計にとって金利と言えば住宅ローン金利だが、既に下がっており、先週の30年物の住宅ローン金利は3.75%まで低下しており、11月の4.94%からはかなり低下している。また、クレジットカードの金利も影響しそうだが、こちらも十分に低下しており、大きな違いはないと見られている。
ただ、この日の米消費者信頼感指数は強い内容となったが、FRBの利下げにより株式市場の好調が維持されるようであれば、米消費者のセンチメントは改善する可能性もある。
USD/JPY 108.66
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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