ドル円は一時144円台を回復、全般にリスク警戒後退目立つ=NY為替概況
ドル円は一時144円台を回復、全般にリスク警戒後退目立つ=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル円は一時144円台を付けるなど、東京昼過ぎの高値を超えてドル高円安が進む場面が見られた。週末を前に高値からは売りが出たが、143円40銭台までの押し目にとどまり、その後少し戻して143円台後半で週の取引を終えた。
トランプ大統領が日本との合意に近づいていると発言するなど、日本を中心に米国と各国との関税に関する協議の進展が期待される状況となっており、リスク警戒の動きがやや後退している。マイナス圏スタート後、一時売りが強まったダウ平均が小幅プラス圏で引け、4日続伸となるなど、市場全体にリスク回避ムードの後退が見られた。
ユーロドルは1.13台での推移。NY市場に入って1.1330台から一時1.1380台まで上昇の場面も、東京午前のレンジ内での推移。週末を前に動きが抑えられた。
ユーロ円などクロス円は全般にリスク警戒後退からの買いが目だった。ユーロ円は162円80銭を挟んでの推移から午前に一気に買いが入り、163円76銭と約1円の上昇。ポンド円がロンドン午前の190円50銭前後から191円72銭を付けるなど円売りが全般に優勢となった。もっともNY午後に入ると動きが落ち着き、ポジション整理の円買いなどが出ていた。
朝のユーロ売りポンドで4日以来の安値となる0.8511を付けたユーロポンドは、その後一気に反発し0.8545を付ける動き。対ドル、対円でのユーロ買いが支えとなった。
ポンドドルはこの時間帯1.3300前後がしっかりとなったが、上値トライにも少し慎重姿勢が見られた。
MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。