英首相と財務相が所得税率引き上げ断念でポンド売り、対ユーロで23年4月来安値
英首相と財務相が所得税率引き上げ断念でポンド売り、対ユーロで23年4月来安値
東京時間はポンドの下げが目立つ。ポンドは対ドルで0.35%下落、対ユーロでは23年4月以来の安値をつけている。ポンド円は朝の高値204.03円付近から203.06円付近まで1円近く下落している。
スターマー首相とリーブス財務相が26日の予算案発表を前に所得税率引き上げの計画を断念したとFTが報じており、ロンドン時間でポンド売りはさらに加速する可能性がある。今週発表された英経済統計は総じて弱かった。失業率悪化に賃金伸び鈍化、GDPは減速。来週予定されている消費者物価指数の伸びも鈍化すれば、12月利下げ観測が一段と高まるだろう。
ドル円は一時154.70円台に上昇も仲値通過後は軟化。ただ、売り一巡後は再び155円を目指すだろう。来週予定されている日本GDP(第3四半期)は米関税政策の影響で6四半期ぶりにマイナス成長になる見通しで日銀の利上げはさらに遠のく可能性。
執筆者 : MINKABU PRESS
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