アジア株 上海株は反発も上値重い、米中報復合戦で投資家心理悪化 中国はトランプの弱み見つける
アジア株 上海株は反発も上値重い、米中報復合戦で投資家心理悪化 中国はトランプの弱み見つける
東京時間14:02現在
香港ハンセン指数 25774.55(+333.20 +1.31%)
中国上海総合指数 3869.25(+4.02 +0.10%)
台湾加権指数 27080.39(+287.24 +1.07%)
韓国総合株価指数 3642.96(+81.15 +2.28%)
豪ASX200指数 8979.50(+80.08 +0.90%)
インドSENSEX30種 82349.00(+319.02 +0.39%)
アジア株は反発、米中対立が懸念されるものの米利下げ期待が株式市場の支えに。きのうのダウ上昇を受けアジア株もひとまず上昇。
香港株は8営業日ぶり反発。ハイテクや消費者サービス、金融、自動車関連が買い戻されている。香港は米国に金融政策を連動させているため米利下げ期待は香港の基準金利引き下げ期待につながる。ただ、買いの勢いは続かない可能性。14日にトランプ氏が中国との食用油貿易を停止する可能性があるとコメント、次は中国が反撃に出る番だ。
韓国株は大幅反発。ハンファオーシャンが2.1%高と買い戻されている。中国がきのう韓国の造船・海洋土木会社ハンファオーシャンの米国5部門に制裁を科すと発表、ハンファオーシャンはきのう一時8%近く急落した。
上海株は4営業日ぶり反発も上値は重い、米中貿易戦争再開で投資家心理が悪化している。
パウエルFRB議長が米労働市場は引き続き悪化しているとの認識を示したことで米利下げ期待が高まっている。また、先日のベッセント米財務長官に続いてグリア米通商代表部(USTR)代表も米中首脳会談は予定どおり実施されるとコメント、政府高官が火消しに動いたことで米金融市場はやや安堵している。
中国政府は米国との貿易戦争「最後まで戦う」と誓った。習近平国家主席は米国のアキレス腱を見つけた、それはトランプ氏は米株式市場を非常に気にしていることだ。トランプ氏が対中強硬発言をすると米株は大幅下落する。その後トランプ氏はすぐに火消しに動く、いわゆるタコ取引だ。そのため米国が対中強硬を維持できないと中国は見ているという。
習氏は米との貿易戦争に勝つ自信があるため対トランプ強硬姿勢を貫くという。中国はレアアースという切り札を出し今月末の米中首脳会談で有利な結果を引き出したい。
世界のレアアースシェアは中国が約70%を占めている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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