ドル高円安継続、朝は円安、午後はドル高主導でドル円は上昇=東京為替概況
ドル高円安継続、朝は円安、午後はドル高主導でドル円は上昇=東京為替概況
週末の自民党総裁選を受けた円安傾向が継続。昨日東京午後に150円40銭台を付けた後、NY朝に149円70銭台までいったん調整が入ったが、その後じりじりと上昇してほぼ高値圏で東京朝を迎えた。その後も上昇傾向が継続し、9時台に前日高値を超えて150円58銭まで上昇。日本国債利回りが上昇、30年債利回りが史上最高、20年債利回りが1999年来の高水準を付ける中での円売りと、力強さを印象付けた。
その後いったん利益確定の売りが出る形で150円20銭台を付けたが、ロンドン勢が本格参加する時間帯に入って再び上昇。150円70銭を付ける動きを見せている。
高市新政権での積極財政からの財政赤字懸念が広がっていること、今月の日銀会合での利上げ期待が後退していることなどが円安の要因。また、米連邦政府機関の一部閉鎖について、トランプ大統領が前向きな進展があることを自身のSNSで示したことによるドル買いなどもドル円を支えている。
ユーロ円などクロス円もしっかりで、朝の円安局面で昨日高値を超えて176円35銭を付けた。その後、いったん調整が入り、午後に175円87銭を付けている。米連邦政府機関の一部閉鎖解除に向けての期待感がドル高を誘い、ユーロドルでのユーロ売りドル買いが出たことがユーロ円の上値を抑えた。
ポンド円も同様で、朝に昨日の高値を超えて203円06銭まで上昇。その後の調整売りに202円40銭台を付けている。
ユーロドルは午前の1.1710前後での推移から、午後に入ってドル高が優勢となり1.1680台を付けている。米連邦政府機関の一部閉鎖解除への期待感などが欧州通貨売りドル買いにつながった。ポンドドルも同様に1.3480台推移から1.3440台を付けた。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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