東京株式(大引け)=608円高と3日続伸、米株高支えに7営業日ぶり5万円台回復
27日の東京株式市場は半導体関連株への買いが優勢となり、日経平均株価は一時760円あまり上昇。終値は7営業日ぶりに5万円台を回復した。
大引けの日経平均株価は前営業日比608円03銭高の5万0167円10銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は19億186万株、売買代金概算は4兆9659億円。値上がり銘柄数は969、対して値下がり銘柄数は566、変わらずは68銘柄だった。
前日のニューヨーク市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が継続するなかで主要株価3指数は揃って上昇。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.7%超高となった。東京市場においては先物買いを誘う要因となり、半導体関連株への買い戻しも相まって日経平均を押し上げた。東証株価指数(TOPIX)は11月13日につけた終値の最高値をザラ場で上回る場面があった。27日は日銀の野口旭審議委員の発言機会があったが、市場の見立てと比べてタカ派的な内容ではなかったとの受け止めが広がった。もっとも、ドル円は持ち高調整の動きが手伝って午後に一時1ドル=155円台後半までドル安・円高方向に振れ、全体相場を圧迫する要因となった。今晩の米株式市場は感謝祭の祝日のため休場となり、祝日明けの28日は短縮取引となる。このため後場は積極的な売買は手控えられ、様子見ムードが強まった。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の6割。株価指数のリバランスによる影響を受けながらも、売買代金は20営業日ぶりに6兆円を下回った。
個別では、キオクシアホールディングス<285A.T>が売買代金トップで急騰。アドバンテスト<6857>やレーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>が株価水準を切り上げ、JX金属<5016>やレゾナック・ホールディングス<4004>が大幅高。サンリオ<8136>が買われ、パナソニック ホールディングス<6752>や古河電気工業<5801>、ソフトバンクグループ<9984>が堅調に推移したほか、住友金属鉱山<5713>や古野電気<6814>が高く、TOPPANホールディングス<7911>や山口フィナンシャルグループ<8418>、スカパーJSATホールディングス<9412>が値を飛ばした。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や東京電力ホールディングス<9501>、エーザイ<4523>が値を下げ、大成建設<1801>や三菱重工業<7011>が軟調推移。トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>が小安く、三菱マテリアル<5711>やSMC<6273>が冴えない展開。ネクセラファーマ<4565>が下値を探った。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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