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【これからの見通し】あすの米FOMC発表に焦点、きょうは米小売売上高などを確認

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【これからの見通し】あすの米FOMC発表に焦点、きょうは米小売売上高などを確認

 今週は中央銀行週間になっている。米国、カナダ、英国、日本など主要国の中央銀行の金融政策発表が相次ぐ。市場のコンセンサスとしては、米FOMCとカナダ中銀が25bp利下げ、英中銀と日銀は据え置きとの見方が有力。先週はECBが政策金利を据え置いた。大枠としては政策スタンスの差異によって、ドル売り圧力が掛かりやすい状況となっている。

 ただ、米株式市場の活況をみると、投資家の資金はドルに集まっていそうだ。金利差だけで割り切れる相場ではないようだ。

 また、円相場にとっては、日銀動向とともに自民党総裁選などの政局も影響している。きわめて単純化すると、高市氏の優勢が報じられると円安に振れやすい。小泉氏などその他候補について優勢が伝わると円高に反応するといった図式がみられている。ただ、この手の政治相場の賞味期間は短いものとみられる。

 米FOMCでは今回の25bp利下げは市場に完全に織り込まれている。ごく一部に50bp観測がある状況。ただ、50bp利下げはトランプ米大統領の政治圧力の面も強い。中銀独立性の毀損といったイメージからドル相場急落を招きかねないリスクも指摘される。大方の見方は25bp利下げが穏当であろう。

 この後の海外市場では、あすの米FOMC結果発表を控えて動きにくそうだ。経済指標発表は、ドイツZEW景況感指数(9月)、ユーロ圏鉱工業生産指数(7月)、カナダ住宅着工件数(8月)、カナダ消費者物価指数(CPI)(8月)、米小売売上高(8月)、米輸入物価指数(8月)、米輸出物価指数(8月)、米鉱工業生産指数(8月)、米企業在庫(7月)、米NAHB住宅市場指数(9月)などが予定されている。米小売売上高が消費動向を知る上で重要な経済指標となる。ただ、米FOMC目前では単発的な反応に終わる可能性も否定できないだろう。

 発言イベント関連では、ロンドン・欧州時間にシムカス・リトアニア中銀総裁、エスクリバ・スペイン中銀総裁、などが経済予測関連の発表を行う。米20年債入札(130億ドル)が実施される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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