ドル円、オプション市場では短期的な円高を見込む取引が3日連続で強まる=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は下げ渋っているものの、156円台での推移となっている。NY時間に入って片山財務相のインタビューが伝わり、市場介入も辞さない姿勢を示したことでドル円は急速に下落した。
財務相は、先週の植田日銀総裁の会見後に進んだ円安について、「非常に短い時間での動き。完全にファンダメンタルズではなくて投機だ。為替介入も含めた行動を取れるということは日米財務相間の合意事項でもあり、フリーハンドがあるということだ」と説明している。
オプション市場では、円高を見込む取引が3日連続で強まっており、主要なオプションの指標は約2週間ぶりの円強気水準となっている。
アナリストからは、ドル円が重要なチャート上のサポートである154.50円を持続的に下抜ければ、円はテクニカル的に買戻しのトレンドを維持する可能性があるとの指摘が出ている。ドル円は過去4週間で3度に渡り154.50円を明確に割り込めずに反発してきた。この水準をブレイクできれば、金利面での下支えや相対的な割安感も追い風となって、円は上昇トレンドに向かう可能性があるとしている。
USD/JPY 156.96 EUR/JPY 184.48
GBP/JPY 211.32 AUD/JPY 104.44
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。