ややドル売りが優勢、先週までの流れに調整 クリスマス相場の様相=ロンドン為替概況
ややドル売りが優勢、先週までの流れに調整 クリスマス相場の様相=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ややドル売りが優勢。先週のドル高や円安の流れに調整が入っている。週後半のクリスマス休暇を控えて海外勢の市場参加者が減少しており、一方向への値動きは続きにくい状況になっている。ドル円は東京市場での下げは一服も、157円台前半で上値重く推移。ユーロドルは1.17台前半で、ポンドドルは1.34台乗せから1.34台半ばを目指す動きとなっている。地政学リスクを警戒して原油や金・銀相場などが買われており、豪ドル買いを誘う面もみられている。豪ドル/ドルは0.66台前半から半ばをうかがう動き。クロス円は東京市場での円買いを消す動き。ユーロ円は185円手前、ポンド円は211円台半ば、豪ドル円は104円台後半まで買われた。株式市場は欧州株が調整に押されるも、米株先物はプラス圏推移とまちまち。
ドル円は157円台前半での取引。東京朝方の157.75付近を高値に東京午前には157.23付近まで下押しされた、先週の上昇の流れに調整が入る格好だった。しかし、その後は下げ一服。ロンドン序盤には157.50台まで反発した。足元では買いも落ち着く157円台前半でやや上値重く推移している。
ユーロドルは1.17台前半での取引。東京朝方につけた1.1706付近を安値に1.1720台までの狭いレンジで揉み合ったあと、ロンドン時間にはドル売り圧力とともに高値を1.1738付近に伸ばしている。ユーロ円は下に往って来い。東京午前に184.80台から184.24付近まで下落したが、その後は下げ一服。ロンドン時間に入るとユーロドルの上昇とともに買われ、高値を184.92付近に伸ばした。ただ、185円台を付ける勢いには欠けている。対ポンドではユーロはじり安となっている。
ポンドドルは1.34台前半での取引。東京朝方の1.3371付近を安値に堅調に推移している。ロンドン時間に入ると1.34台乗せから1.3440付近まで高値を伸ばしている。地政学リスクを受けて、原油や金・銀相場などが高騰しており、側面からドル安圧力となるとともに、産油国通貨のポンドが買われる面もあったようだ。ポンド円は東京午前の下げを消して高値を211.53付近に伸ばしている。ユーロポンドではポンド買いが優勢。0.8763付近から0.8731付近へとユーロ売り・ポンド買いが進行している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。