ポンド、英経済が直面しているリスクに対して一定の耐性=NY為替
きょうも為替市場はドル高が優勢となる中、ポンドドルは戻り売りが継続。一時1.3535ドル付近まで下落し、21日線を下回る展開が見られている。明日は5月分の英月次GDPが発表になるが、前回の前月比マイナス成長から今回は0.1%の小幅なプラス成長が見込まれているようだ。
アナリストは、ポンドは英経済が直面しているリスクに対して一定の耐性を示していると述べている。前日にスターマー首相は議会で、野党党首から追及された際に富裕税の導入を明確に否定しなかったが、それでもポンドは売られなかった。これは、首相が先週、福祉改革の方針転換を受けてリーブス財務相の続投を即座に保証しなかった時とは対照的だという。
とは言え、政府が直面している経済的課題、そしてひいては経済全体の困難な状況には変わりはなく、依然としてポンドには厳しい背景が続いているとも指摘した。
GBP/USD 1.3567 GBP/JPY 198.62 EUR/GBP 0.8617
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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