ドル円、本日安値圏 米CPIは予想下回るもPCE価格指数は5月に加速した可能性=NY為替
NY時間の午後に入って、為替市場はドル安が強まっており、ドル円は144円台半ばと本日の安値圏に値を落としている。本日発表の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことで、FRBの年内利下げ期待が復活しており、短期金融市場では年内2回の利下げを完全に織り込む場面も見られた。
ただ、この日の米CPIを受けて、FRBが重視するインフレ指標であるPCE価格指数は5月に加速した可能性が高いとの分析も出ている。PCE価格指数はCPIからデータの大部分を引用している。CPIの数値に基づいたエコノミストの推計によると、5月のPCEコアインフレは前月比0.2%と、4月の0.1%から上昇した可能性があるという。
これにより、前年比のPCEコアインフレは2.6%に上昇し、前月の2.5%から上昇が加速する見込みだという。明日発表の生産者物価指数(PPI)のデータを分析することで、さらに明確な見通しを得られるとも述べた。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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