リーブズ英財務相の歳出見直し 増税不可避との見方=NY為替
きょうの為替市場はこの日発表の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、FRBの利下げ期待も復活する中、ポンドドルは1.35ドル台半ばまで買い戻されている。きょうの上げで、本日1.3465ドル付近に来ている21日線がしっかりとサポートされており、上向きの流れを堅持している。目先は5日に付けた2022年2月以来の高値1.3615ドルが意識される。
本日はリーブズ英財務相が議会に歳出見直しを提示していた。手頃な住宅建設への390億ポンドの投入や、インフラ整備への1130億ポンドの追加投入、今後3年間は国民保険サービス(NHS)を実質で毎年3%の過去最大の増額実施などが盛り込まれていた。
これに対して英商工会議所からは、増税は避けるべきとのコメントも出ていたが、エコノミストからは、増税が必要かどうかではなく、どの程度の増税が必要かが焦点だとの指摘が出ている。公共サービスへの圧力と有権者の歳出増加要求を考えると、実質的な予算削減は事実上不可能と指摘。生産性に関する予算責任局(OBR)の予想の下方修正により、英政府は増税を余儀なくされる可能性があり、さらに英中銀による追加利下げの可能性も高まると述べた。
GBP/USD 1.3552 GBP/JPY 195.91 EUR/GBP 0.8481
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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