円は上昇の可能性 日本の超長期債利回り上昇でも日銀の姿勢変わらず=NY為替
きょうのドル円はNY時間にかけて戻り売りが強まっており、144円台前半まで下げを拡大している。トランプ関税巡り米国際貿易裁判所が関税差し止めを命じたことで、ドル円は東京時間に146円台まで上昇していた。
根強いドル安、そして円高の動きがドル円の上値を重くしているが、日本の超長期債利回りが再び上昇しても日銀の利上げに向けた姿勢は変わらないとの指摘がアナリストから出ている。
アナリストはレポートで、超長期の日本国債の利回りが上昇しても、日銀が緩和に傾く可能性は低いと指摘。これにより円が短期的に上昇する可能性があると述べている。現時点で、日銀が政策スタンスの変更に近づいているとは考えにくく、世界的な要因が短期的に円高を後押しし続けるという。超長期国債利回りは火曜日に、財務相が国債発行計画を調整する可能性が報じられたことを受け急低下した。しかし、前日の40年債入札が不調に終わったことで、利回りは再び上昇している。
USD/JPY 144.13 EUR/JPY 163.92
GBP/JPY 194.51 AUD/JPY 92.94
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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