ユーロドル、1.14ドル付近に上昇 大幅利下げを排除すべきではないとの見解も=NY為替
NY時間に入って再びドル売りの動きが出ており、ユーロドルは1.14ドル付近に上昇している。ただ、トランプ関税の混乱も一服感が出ている中、ドルの買い戻しも出ているようで、ユーロドルは1.14ドル台に上値抵抗が形成されているようだ。ただ、下押す動きまではない状況。
本日はECB理事のレーン・アイルランド中銀総裁の発言が伝わっていたが、米貿易関税によりインフレが2%の目標を下回る可能性があると警告した上で、これが追加利下げの理由となる可能性があると指摘した。総裁はまた、ECBが為替レートなどの要因を考慮し、金融政策の柔軟性を維持すべきだと指摘。必要に応じて、大幅利下げを排除すべきではないことも示唆していた。
市場は、ECBが6月の理事会で追加利下げを実施する可能性が高く、年内にさらに2-3回の利下げが予想されている。これは、トランプ関税がユーロ圏の経済とインフレ目標に持続的な打撃を与えると見られているため。
EUR/USD 1.1395 EUR/JPY 162.62 EUR/GBP 0.8501
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。