【海外市場の注目ポイント】ECB理事会など
日本時間午後9時15分に欧州中央銀行(ECB)理事会の結果や声明が発表され、同午後9時45分にラガルドECB総裁の会見が行われる。市場では政策金利の中で最も重視される中銀預金金利は現行の2.50%から2.25%に0.25%引き下げられることがほぼ確実視されている。0.25%の利下げは織り込み済みで、声明やラガルドECB総裁の会見が焦点になっている。ECBは昨年6月から今年3月までの7回の理事会のうち、昨年7月を除いた6回の会合で利下げを実施し、中銀預金金利の引き下げ幅は合計で1.50%に達している。金融政策は中立的な領域に近づきつつあり、声明やラガルド総裁の会見で次回会合における利下げ休止が示唆されるようなら、ユーロが買われる可能性がある。
また、日本時間午後9時半に4月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数や3月の米住宅着工件数の発表も予定されている。4月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数は、大方の予想が2.2となっており、前月の12.5を下回り、3カ月続けて低下すると見込まれ、3月の米住宅着工件数は、大方の予想が年換算142万戸となっており、前月の同150万1000戸を下回り、2カ月ぶりに減少するとみられている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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