米雇用統計が弱くドル安強まる ドル円は再び200日線の下に=NY為替概況
米雇用統計が弱くドル安強まる ドル円は再び200日線の下に=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル売りが強まりドル円は156.70円付近まで一時急降下した。この日発表の7月の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想外の減少となったほか、平均時給も前月比0.1%の上昇と、昨年12月以来の低い伸びとなった。過去2カ月分のNFPも大幅に下方修正されている。年前半の米労働市場の強さに陰りが見え始めたことを示唆している。
短期金融市場では、9月の米利上げ期待が後退。発表前までは確率が55%程度で推移していたものの、発表後は40%程度に低下した。
ただ、ドル円は下値での押し目買い意欲も強く、その後は買戻しが出て、200日線が控える158円付近まで戻していた。ただ、回復することなく157円台半ばに下落しており、再び200日線の下に戻している。
米雇用統計前までは200日線を上放れる展開も見られ、160円に近づけば再介入の警戒感も高まっていたが、ひとまずそれは一服している模様。
ユーロドルは一時1.15ドル台後半まで上昇。本日の100日線が1.1570ドル付近に来ているが、その水準を一時回復する場面も見られた。一方、ユーロ円はドル円の動きに歩調を合わせる形で一時181.35円付近に急落したものの、182円台に買い戻される展開。
日米協調介入で米国が実施したユーロ円での、ユーロ売り・円買い介入について、地政学リスクを高めるとの指摘が米大手資産運用会社から出ている。米国が欧州の政策当局者に事前の通告なく、円を支えるためにユーロを売却したことは、地政学的リスクを高め、長期国債の投資妙味を損ねているという。
今回の円買い介入が欧州債に直接的な影響を及ぼす可能性は低いものの、この予想外の対応は各国間の協調がやや弱まっていることを示していると指摘した。
ポンドドルは1.35ドル台まで上昇したが、1.35ドル台での上値抵抗も強く、1.35ドルちょうど付近での売買交錯となった。ただ、200日線の上は維持しており、リバウンド相場は継続。一方、ポンド円はドル円の動きに追随し、一時211.70円付近に下落したものの、後半に一時213円台まで買い戻されている。
エコノミストは、英経済は年初の力強いスタートの後に成長ペースは鈍化する見通しだが、景気の勢い自体は引き続き底堅く推移するとの見方を示した。第2四半期の英GDPは前期比0.4%になると予想。年初時点の予想を2四半期連続で上回るサプライズとなる見込みだと指摘している。
また、英経済の規模は現在、年初時点に大方の市場参加者が予想していた水準を約0.4%上回っていると分析。一方、今後については、年率換算で約1.8%という現在の成長ペースは持続可能ではないという。エネルギー価格ショックの影響は今後数カ月で徐々に薄れ、年後半のGDPは前期比平均0.1%程度に減速するとの見通しを示した。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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