ドル円、158円台回復 原油高・利回り高で200日線回復=NY為替概況
ドル円、158円台回復 原油高・利回り高で200日線回復=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル円は158円台を回復。ストップを巻き込んで158円台半ばまで上昇し、介入後の高値を更新。イラン情勢が依然として不透明で、原油高・米国債利回り高の中、ドル高が優勢となった。
イランとオマーンの合意によってホルムズ海峡の原油輸送が全面的に正常化するとの期待が後退。イランは、提案されている新たな航路に関する合意は最終段階に入っているとする一方、ホルムズ海峡の正常化は米国によるイラン港湾への封鎖解除が前提になるとの立場を崩していない。
また、ウォーシュ議長は、今後数週間に公表されるインフレ指標が強い内容となり、市場で利上げ観測が強まれば、政策金利を引き上げる用意があると報じられていた。英FT紙が関係者の話として伝えた。議長は、議長就任以降の情報発信について、誤りがあったことを認めているとも伝えている。
158円付近に200日線が来ており、本日は完全に回復した格好。明日の米雇用統計を前に試しに行ったようだが、米雇用統計が予想を上回る内容であれば、200日線を上放れる可能性も高まっている。ただし、日米当局がほぼ確実に明日の米雇用統計を注視しているものと思われる。
ユーロドルは1.15ドル台前半に緩やかに下落。一方、ユーロ円はドル円と伴に買いが強まり182円台半ばに上昇。
アナリストは「明日発表の米雇用統計が予想を大きく下回らない限り、ユーロドルが大きく上昇するのは難しい」との見方を示した。「最近の原油価格下落が米国の短期金利低下に繋がっておらず、ユーロドルを押し上げるには米経済指標が主要な材料になる」と指摘している。
ポンドドルは1.34ドル台半ばに値を落とした。1.35ドル台を試す展開も見られていたものの、その水準は強い上値抵抗となっているようだ。それでもリバウンド相場は継続。一方、ポンド円は213円台に上昇。NY時間に入って円安の動きが見られており、ポンド円を押し上げている。
アナリストは、ポンドは新たに就任したバーナム英首相の財政政策に対して、これまで落ち着いた反応を示しているものの、先行きにはなおリスクが残ると指摘。バーナム首相がヒーリー氏を財務相に起用し、財政規律を維持する方針を示したことが市場の安心感に繋がっている。しかし一方で、小規模な減税措置がいくつか打ち出されたものの、その財源をどう確保するのか、また秋の予算案で他の税金が引き上げられる可能性があるのかについては依然として懸念が残るとしている。
英政府はパブやクラブ、ライブハウスなどに対する事業税を引き下げる一方、電気料金に課される付加価値税(VAT)を撤廃した。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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