ドル円、150円台で大きく上下動 ソフトデータは不透明感示すもハードデータはしっかり=NY為替序盤
きょうの為替市場、ドル円は150円台で大きく上下動している。前日のNY時間に150円を割り込んだものの、東京時間に入って150.60円付近まで買い戻されていた。150円割れでは押し目買い意欲も強い。
円ロングもかなり積み上がっており、日本の年度末に向けてポジション調整も活発に出るようだ。ただ、海外時間に入ると再び伸び悩む動きが出ている。NY時間の早朝には150円割れを試す動きも見られたが、維持している。
前日発表の3月調査の米消費者信頼感指数は弱い内容となり、米消費者の収入、事業、雇用に関する見通しは12年ぶりの低水準に落ち込んでいた。全体も21年7月以来の低水準。
ただ、足元の米経済指標は、景況感、センチメントなどのソフトデータは先行きの不透明感を示す内容が相次いでいる一方、小売売上高や生産、米雇用統計などのハードデータは米経済の底堅さを示している。エコノミストからは、「センチメントは先行き不透明感を示唆しているものの、景気後退が目前に迫っていることを意味するわけではない」との見解も聞かれる。「ソフトデータはひどい状況だが、行動は言葉よりも雄弁に語っており、ハードデータを見ると、ソフトデータで示されているほどの崩壊は起きていない」と語っている。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
26日(水)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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