【本日の見通し】ドル円は方向感探る展開
【本日の見通し】ドル円は方向感探る展開
昨日のドル円は153円32銭まで一時下げるなど、ドル売り円買いが優勢となった。ナスダックが2%の下げとなるなど、株安の動きが優勢。米債利回りの低下(安全資産である米債の価格上昇)が見られるなど、市場全体にリスク警戒の動きが広がる中で、円買いが優勢となった。
もっとも先週の日米金融政策会合を経て、日米金利差を受けた円キャリー取引の拡大が見られ、下値を支える展開で、上下ともにやや動きにくい。この後は方向性を探る展開となりそう。ドル円は153円台を中心とした推移か。今日の米国東部時間5日をもって米国の政府機関閉鎖が歴代最長となる中で、本来今週発表される米雇用統計などの発表が延期される状況をなっており、材料に欠ける中で難しい展開となる。
ITハイテク中心の昨日の米株下げの影響で今日の日本株が少なくとも序盤は続落の可能性が高く、目先は頭の重い展開か。その後株安が一服すると円買い一服からの反転が期待される。
クロス円も同様に上値の重い展開か。ユーロ円は177円台後半から176円10銭まで一時下げた。リスク警戒のドル買いがユーロドルやポンドドルで出ており、ドル円以上に下がりやすい面がある。ユーロ円は176円を割り込むともう一段の下げとなりそう。
ポンド円はポンドドルの下げがほかの通貨以上に目立ったことで売りが広がった。202円台後半から一時199円80銭台までの大きな下げとなっている。英財務相の財政問題への言及なども重石。財政赤字警戒が強いだけに、戻り売りの意欲が他のクロス円以上に強い。201円前後では売りが出てくる可能性がある。
ユーロドルは1.1500をしっかり割り込んできた。戻り局面で1.15台前半が重くなるようだとレンジが切り下がったという印象を与えそう。
ポンドドルは1.3010台までポンド安ドル高が進んだ。1.3000を割り込むともう一段の下げとなりそうで、下値リスクを意識する展開が続く。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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