ドル円、再び150円割れ ドル安が強まる=NY為替序盤
きょうの為替市場、NY時間にかけてドル安が強まっており、ドル円は再び150円を割り込んでいる。前日に150円を突破し、本日の東京時間に一時151円を試す展開が見られたものの上値を抑えられている。
特段のドル安材料は見当たらないが、3月期末が接近していることもあり、ポジション調整が活発に出ている可能性もありそうだ。ドル円の動きに追随して円安の動きも一服し、ユーロ円やポンド円といったクロス円も戻り売りに押されている。
東京時間に日銀の1月会合分の議事要旨が公表されていたが、「経済・物価見通し実現なら、引き続き利上げが適当」としていた。他の委員の発言なども加味すると、方向感は追加利上げで変わらずだが、慎重なペースが好ましいといった雰囲気のようだ。
少なくとも春以降、賃金上昇の広がりと4月2日以降の関税の影響、そして不透明感もささやかれ始めている世界経済の動向を確認したい意向と思われる。短期金融市場では7月か9月の利上げを織り込む一方、6月の可能性も排除していない状況に変化はない。
本日はこのあと日本時間23時に2月の新築住宅販売件数や3月の米消費者信頼感指数が発表される。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
25日(火)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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