カナダ、対米関税1500億加ドル分を検討=NY為替
きょうの為替市場はドル売りが優勢となっているものの、カナダドルはさらに下落しており、ドルカナダは1.44加ドル付近まで上昇している。
本日はカナダ中銀のグラベル副総裁が量的引締め(QT)の終了について発言しており、年前半にもバランスシート縮小を停止する予定だと述べていた。プログラムが終了すれば、カナダ中銀はターム・レポを通じて資産の入れ替えを開始し、その後、今年の第4四半期に国庫短期証券の購入を開始すると述べた。
また、カナダは貿易を巡るトランプ次期政権への対抗措置として、最大1500億加ドル相当の米製品に関税を課すことを検討していると報じられている。ロイター通信が関係者の話として伝えた。対象輸入品リストは暫定的なもので、トランプ次期大統領の行動次第で変わる可能性があるという。
トランプ氏はカナダからの全輸入品に25%の関税を課す構えを示している。カナダを米国の51番目の州にするために経済的圧力をかける用意があるとも述べた。
USD/CAD 1.4396 CAD/JPY 107.89
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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