明日は英雇用統計 利下げ観測を後押しすればポンド下落の可能性=NY為替
きょうのポンドドルはロンドン時間に1.32ドル台を試す動きが出ていたものの、NY時間に入ってドル高が優勢となっており、1.31ドル台半ばに伸び悩んでいる。一方、ポンド円は一時203円台を回復し、21日線の水準を回復。ただ、203円台での上値は重く、202円台半ばに伸び悩む展開。
市場は明日の英雇用統計に注目している。賃金上昇率が前回からさらに鈍化すれば、12月の英中銀の利下げ観測が強まり、ポンドはネガティブな反応を示すとの見方がアナリストから出ている。
同アナリストは、英中銀による12月利下げの可能性が市場で過小評価されていると考えているという。賃金上昇率がさらに鈍化すれば、英中銀はインフレが当初考えられていたほど持続的ではないとの確信を高めるだろうと指摘している。短期金融市場では12月の英中銀の利下げ期待を73%程度で織り込んでいる状況。
*ILO失業率(7-9月平均)11日16:00
予想 4.9% 前回 4.8%
*週平均賃金(除賞与・7-9月平均)11日16:00
予想 4.6% 前回 4.7%(前年比)
GBP/USD 1.3163 GBP/JPY 202.62 EUR/GBP 0.8778
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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