ドル円、伸び悩むも154円台は維持 米長期債への供給圧力が来年高まる可能性=NY為替
その後、ドル円は上げを一服させ伸び悩む動きが出ているものの、154円台は維持している。41日目に入っている米政府機関閉鎖だが、ようやく出口がひとまず見えてきており、市場のリスク許容度も上がる中、ドル円も買い戻されている。
ドル円と相関関係が強い米国債だが、アナリストは長期ゾーンへの供給圧力が来年夏から高まり、利回りを支援する可能性があると指摘している。米政府の高水準な資金調達需要が続いているためだという。
米財務省は先週のガイダンスで、今後数四半期に渡って入札規模を据え置く方針を改めて示していた。しかし、声明に新たに加えられた文言では、財務省が名目利付債と変動利付債(FRN)の入札規模の将来的な拡大を予備的に検討し始めたとしている。
今週の取引では、債券市場参加者がこのメッセージをどう受け止めたかが初めて試される。入札が控えているためだ。アナリストは「われわれの見方では、平均を下回る投資家の需要が最近の債券弱気トレンド(利回り上昇)を再び加速させる可能性がある」と述べている。
USD/JPY 154.06 EUR/JPY 177.94
GBP/JPY 202.67 AUD/JPY 100.39
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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