ドル円、一時153円ちょうど付近まで下落 感謝祭に向けた調整が続く=NY為替序盤
きょうもNY為替市場はドルの戻り売りが続いており、ドル円は一時153円ちょうど付近まで下落する場面が見られた。感謝祭ウィークに入って、これまでの調整の動きが続いている。ドル円はきょうの下げで21日線をブレイクしており、152円付近に来ている200日線を試しに行くか注目される。
ただ、金融政策の情勢に変化はなく、FRBは利下げの方向性は維持しているもののペースについては慎重になっている。日銀は12月か1月の追加利上げが有力視されているものの、どちらになるかは不透明といった状況。
政治情勢に関しては、トランプ次期大統領の関税強化による貿易摩擦への懸念は強い。トランプ氏はメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すこと、また中国製品にはさらに10%の課税を課す方針に言及した。トランプ氏は選挙中にすべての輸入品に最大20%の関税を課し、中国製品には60%以上の追加関税を課す意向を示していた。
一方、日本では賃上げ期待が高まっており、石破首相が賃金上昇が物価上昇を安定的に上回る状況を目指し、環境整備などに取り組む考えを示した。経団連も数字については言及を避けているものの、物価以上の賃上げ実現に向けた方向感は持っているようだ。
これらを受けて市場では、リスク回避のドル高・円高を見込む声も出ているようだ。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
26日(火)
現行付近にはなし
27日(水)
153.00 (25.8億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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