アジア株 米中関係改善・貿易交渉進展で支援策期待後退 投資家の心境は複雑
アジア株 米中関係改善・貿易交渉進展で支援策期待後退 投資家の心境は複雑
東京時間14:08現在
香港ハンセン指数 24190.78(-93.37 -0.38%)
中国上海総合指数 3431.18(+6.95 +0.20%)
台湾加権指数 22481.84(-98.24 -0.44%)
韓国総合株価指数 3076.24(+20.30 +0.66%)
豪ASX200指数 8563.70(+49.53 +0.58%)
インドSENSEX30種 83812.44(-246.46 -0.29%)
アジア株はまちまち。トランプ貿易交渉進展への期待が高まっている一方、中国景気支援策期待は後退しており投資家の心境は複雑に。
米中休戦中にもかかわらず中国6月の製造業PMIは49.7と3カ月連続で好不況の分かれ目である50を割り込んだ。指標が弱ければ弱いほど景気支援策期待は高まるが、米中関係が改善傾向にあるため当局が追加の支援策を打ち出す可能性は低い。投資家心理が改善すれば自然と中国株は上昇するからだ。
日本を除く主要国と米国の貿易交渉は進展しているようだ。フランス財務相は9日の期限までにEUは何らかの形で米国と貿易合意を成立すると確信していると述べた。カナダ政府は米国と協議を進展させるためデジタルサービス税を撤回すると発表。また、中国習近平国家主席が9月3日に開催される「抗日戦争勝利80年」の軍事パレードにトランプ氏を招待する方針だとの報道も伝わっており、米中関係改善も期待されている。
上海株は小幅高。米中貿易交渉の進展は投資家心理を改善させるが、一方で中国当局が景気刺激策を打ち出す必要がなくなるため投資家の心境は複雑だ。
香港株は続落、低調な中国PMIが嫌気されている。また、あすは香港特別行政府設立記念日で休場となるため、休み前にポジション調整の売りも出ているようだ。

執筆者 : MINKABU PRESS
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